虫歯治療

虫歯の治療について

口内には多数の細菌が住み着いており、虫歯や歯周病はそういった細菌が引き起こす疾患です。虫歯は、主にミュータンス菌などの原因菌が砂糖や炭水化物などの糖類を分解して酸を作り、その酸が歯の表面にあるエナメル質を溶かして発生します。

当院の虫歯治療の考え方

できるだけ削らない・抜かない治療

天然の歯をできるだけ残すことは、その後の健康にも大きく関わってきますので、当院では、基本的にできるだけ抜かない・削らない治療で歯を守る「予防」に力を入れて行っています。

予防を重視

虫歯治療で歯を削れば削るほど、歯の寿命は短くなっていきます。それを防ぐため、当院では歯を守る予防を重視して歯科診療を行っています。

痛みの少ない治療

当院では、なるべく痛みが少ないように細かいところまで配慮した治療を行っています。

  • 表面麻酔の使用
    麻酔薬を注射する前に表面麻酔を塗布し、チクっとする痛みを軽減しています。
  • 温めた麻酔薬を使用
    冷たい麻酔薬の注入は痛みの原因になりますので、当院では麻酔薬を人肌に近い体温まで温めてから注入しています。
  • ゆっくり均一な注入
    麻酔薬の注入による圧力が強いと痛みが生じます。当院では、ゆっくり、均一な量を注入できる電動式注射器を用いて麻酔薬を注入することで、こうした痛みを防いでいます。

ご説明しながら治療を行っています

何をされているのか、これから何をされるのかがわからないと不安になります。当院では、これから行う治療内容についてご説明しながら治療を行っており、進捗状況をその都度お伝えしています。特に体調が優れない時などは、歯科治療の姿勢や振動、匂いなどがストレスになることもあると思います。体調や状態に合わせて治療をすすめていますので、ご相談ください。
また、「痛くありませんか?」「不快なことはありませんか?」「あと3分くらいかかります」など、こまめにお声をかけています。患者様の方で、「唾液をとってほしい」「舌の向きなどを変えたい」「体勢を変えたい」「口を開けているのがつらくなってきた」などがありましたら、遠慮なく手を挙げてお申し付けください。

虫歯リスク

  • 冷たいものがしみる
  • 歯の表面がザラついている
  • 甘い食べ物や飲物を日常的にとっている
  • 規則的に歯磨きができない
  • 日々の手入れで歯間ブラシやフロスを使っていない
  • 半年以上、歯科検診を受けていない
  • 2年以上前に保険適用の詰め物を入れた
  • 過去に虫歯治療を受けたことがある

上記の内容に当てはまるものがある場合、虫歯リスクが高い状態です。
虫歯で自覚症状が現れるのはかなり進行してからですから、症状がなくても定期的に歯科検診を受けて健康な口内を守っていきましょう。

虫歯の進行と治療

虫歯はその進行の程度によって治療法が変わってきます。

軽度の状態 C0

軽度の状態 C0自覚症状はまだありませんが、よく観察すると歯の表面が白っぽく見えることもあります。
フッ素塗布により再石灰化の促進、溝を埋める詰め物でそれ以上の進行を止める治療などを行います。
このときは、虫歯にならないように経過観察を行い、ブラッシングでは取り除けないプラークを除去し、フッ素塗布にて歯の質を強化させる治療を行います。

表面のエナメル質に小さな穴がある状態 C1

表面のエナメル質に小さな穴がある状態黒、あるいは茶色に変色して、歯の表面のエナメル質に小さな穴が開いている状態です。表面だけにとどまっているため痛みはありません。
麻酔をして虫歯に侵された部分を削り、削った部分に杖ものを入れて治療をします。表面のエナメル質のみのため麻酔をしなくても治療できるケースもあります。
この段階までは症状が軽いため、治療期間も短く済むため、このときに治療を受けるのが理想的です。

エナメル質の下の象牙質も虫歯に侵された状態 C2

エナメル質の下の象牙質も虫歯に侵された状態エナメル質だけでなく、その下の象牙質も虫歯に侵された状態です。冷たいものや熱いものがしみるようになり、痛みが起こる場合もあります。
削る際に多少痛みを感じることがありますので、麻酔をして虫歯に侵された部分を削ります。
治療法としては、詰め物(インレー)による治療が必要になります。インレーは型を採取して製作し、保険適用のものと見た目が自然で精密な保険適用外のものがあります。

歯髄まで虫歯に侵された状態 C3

歯髄まで虫歯に侵された状態内部の歯髄(神経)まで炎症を起こしている、あるいは腐敗している状態です。神経が侵されているため、何もしなくても強い痛みがあります。
歯髄(歯の神経)をきれいに清掃して殺菌し、しっかり埋めて密閉する根管治療が必要になります。根管治療が終わったら土台を入れて、被せ物(クラウン・冠)を用いて治療します。被せ物には、保険適用のものと見た目が自然で精密な保険適用外のものがあります。

歯冠部がほとんどなく、歯槽骨まで虫歯が達している状態 C4

歯冠部がほとんどなく、歯槽骨まで虫歯が達している状態末期の状態で、歯ぐきの上にある歯冠部がほとんどなくなり、歯根に進んだ虫歯が歯槽骨にも達し、歯根の先に膿がたまります。痛みや悪臭、歯ぐきの腫れなどが生じます。
できるだけ根管治療を行って歯を残すことを優先させますが、周囲に大きな悪影響がある場合など抜歯するしか治療法がないケースもあります。抜歯した場合には、部分入れ歯、ブリッジ、インプラントなどの治療を行っていきます。また、末期の状態では抜歯する歯だけでなく歯ぐきなどに異常が起こっている場合がよくあります。その場合には、口内の総合的な治療が必要です。

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Tel:0466-57-8418